

目に入ってきた光が、網膜の前方で焦点が合ってしまう(結像)状態を近視といい、遠くにある物がぼやけて見えます。また逆に網膜の後方で焦点が合う状態を遠視といい、近くにあるものがぼやけて見えます。ともに眼軸が長いために起こる場合と、角膜や水晶体の屈折力が強すぎるために起こる場合があります。
近視や遠視の場合、どの方向から光が入っても焦点が1点に絞られるのに対し、乱視は正しく1点に集合しない状況をいいます。主に角膜や水晶体の曲率が球面になっていないのが原因です。乱視の場合は物がぼやけたり、ぶれて見えたりします。

眼が焦点を合わせる時につかう水晶体(レンズのようなもの)の調節が上手くいかなくなる状態のことで、主に加齢が原因です。 水晶体には通常弾力があり、ピントを合わせようとする距離によって微妙に形を変えます。 老視になるとこの弾力性が弱まるため、近くに焦点が合わず、見えにくくなってしまいます。

生まれてから5、6歳頃までの視力が発達する時期に、目の病気やゲガ、異常などが原因となって、ものを見る訓練ができなかった場合、視力の発達が妨げられたり、止まってしまったりすることがあります。このような状態を「弱視」と言います。どんなにコンタクトレンズや眼鏡で矯正しても0.3程度の視力しかでません。早期の発見が治療の鍵となっており、幼児期に発見し、適切な治療を受ければ、回復する場合もあります。
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